地味に大物 ヤス船長
犯人はヤス。
この男一人のために、軽く一章組み込まれてしまうほどの実は重要人物。
そして、「ヤス」「ヤス」言っているが、名前が「ヤス」だとは一言も言っていないような気がする。
しかし、この男、雑多な脇役キャラだと思われがちだが、
主人公よりも緩みきったナマズ顔にカモフラージュされがちだが、良く良く見ると、なかなかにボリューミーな肉付き。
こっそり主人公にも秘密な島を開拓して贅沢している疑いがある。
さり気なく触れたが、ヤスは白じいや主人公よりもこの世界を広く開拓できる可能性を秘めている、実は大物キャラなのだ。
とぼけた顔をして、敵船の胴体にずっぽし突っ込んじゃうようなヤス(ヤツ)だが、
より巨大な敵船が中破しているというのに、ヤス船は無傷。
敵に拘束されても、死体と間違われてその辺に放られて無傷。
しかも、数日飲まず喰わず、どころか、ずっと寝ていて無傷。
看守に見つかっても平然と棒立ちして無傷。
ほら、あれだけの騒動巻き起こしておいて、看守が見ているところを隠れもせず、このすっとぼけた顔である。
これが『大物』と言わずして、なんと言えば良いのだろう。
だが、この監獄島のイベントで、なんとなくヤスにムカついた人も多いのではないだろうか?
敵をやっつけることはできたのに、捕まるハメになったのはヤスが簡単に人質に堕ちたからなのである。
誰のためにこんな苦労をしていると思っているのだ。
それでいて、ヤスはこの顔である。
なんか腹が立ったので、お仕置きをすることにした。
最初こそ、少々怯えたそぶりも見せたヤスだったが、
「ぐっ」
「はっ!」
「あ、新しいこうろがビルドされたでヤス!!」
逆にヤスに新たな境地を開拓させる結果になってしまったようだ。
ヤス、恐ろしい子……。
そして、当人のヤスといえば……
ご覧のとおり、この牢獄の中で晴れ渡るような清々しい顔をしているのだった。
それ以来、ちょいちょいこのヤスには、
「また新たなこうろを探索しましょうよ」
と、誘われている。
だが、この男、とぼけた顔して行動力は人一倍ある。
僕が介在しなくとも、一人で勝手に新境地をビルドしていける男なのだ。
そんなだから、世界滅亡の危機になっても、
この余裕の表情である。
余裕というより、ややイッちゃっている感もある。
どこか僕の知らない島で、ボツになった怪しいアイテムでも見つけて使いまくっているのだろうか?
結論、このゲームの真のボスはヤス。
あと、犯人はヤス。
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